四十雀の囀り日記

路上をゆるりと歩いたり、時に疾走したり。2004年から中国で暮らし、16年秋に13年ぶりに帰国しました。

砂浜の記憶

あなたは間違っている。
私が正しい。
 
世の中は、そんな言い合いの言葉にあふれるようになったんですね。
 
 
僕が歩いていたのは、国頭の砂浜。
しっかりとした足裏に砂を感じていました。
 
今でもきっと、東シナ海を臨む夕日が沈む海岸には、浜百合が風に揺れているはず。
 
正しい言葉なんてない。間違った言説なんてない。
足裏の下の砂つぶに、宇宙と太古の記憶が眠っているだけ。
 
ぎゅぎゅぎゅ
心地よい砂つぶを感じながら、
僕は歩いていこうと思う。
 

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