2019-10-02 砂浜の記憶 あなたは間違っている。 私が正しい。 世の中は、そんな言い合いの言葉にあふれるようになったんですね。 僕が歩いていたのは、国頭の砂浜。 しっかりとした足裏に砂を感じていました。 今でもきっと、東シナ海を臨む夕日が沈む海岸には、浜百合が風に揺れているはず。 正しい言葉なんてない。間違った言説なんてない。 足裏の下の砂つぶに、宇宙と太古の記憶が眠っているだけ。 ぎゅぎゅぎゅ 心地よい砂つぶを感じながら、 僕は歩いていこうと思う。