深夜、携帯電話が鳴った。 いつまでも繋いでおきたくて。 長い間、僕らは話した。 ときどきため息をつくあなたの声を聞きながら、 僕はもう二度と爪の生えてこない自分の右手の薬指をみつめていた。 古傷、 僕の右手薬指にある深い傷。 事故当時、周りを取り…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。