静けさに耐える塊りの告白
いまの僕は、けがわらしくうごめく都市の塊りにぶつかり、くだけちる肉欲に顔をうずめているだけの小さな存在だ。
さすらう魂は薄汚れちまった地球の表層を飛び越え150億光年の宇宙空間にただよえばいい。
骨をも突き通す失望という光が襲ってきたとしても、永遠の存在になれれば、苦痛とは思わない。
いま、僕を取り囲むこの静けさは何なのか。誰がささやきかけるというのか。
静けさに耐えることが人生だとすれば、これから僕はただ本能のしもべになりさがるしかない。
秩序よ、許してほしい。これがいまの僕の偽りのない本心なのだ。こんな世にどうして義理立てする必要があるというのか。
梢の先でさえずる小鳥だけが僕を慰めてくれる。
(みなんさん、びっくりしないで。ちょっとした遊びです。1日中仕事で本心のない商業文章ばかり書いていると、たまにはこんな文章も書いてみたくなるんです)