四十雀の囀り日記

路上をゆるりと歩いたり、時に疾走したり。2004年から中国で暮らし、16年秋に13年ぶりに帰国しました。

女性の直観力

通りすがりの女の子に見られる僕

 僕が女性を尊敬し、女性には敵わないと思っているのは、その直観力です。
現実をつかむ力といってもいい。人を見抜く感覚といってもいいでしょう。

 例えば、ある男がいっしょうけんめい理論、理屈を並べて、やっとのこさで論理的な結論らしきところにたどりつこうとしていると、女性はもう結論の先でこっちを向いて待っています。

 「それが何?!」

 かの女性は冷たく切り返します。もうそんなことはわかっています、そんな役に立たないことはどうでもいい、この世界の現実とはまったく関係がありませんよと言わんばかりのフテブテシイ態度です。
 かの男は愕然とします。完全にバカにされている。男としての権威失墜だと。そして、男はますます焦って屁理屈を並べてしまう悲しさです。

 これは単に女性の頭の良さ、IQの高さというレベルで考えられるものではないような気がします。女性だけが持つ「本能」的な直観力のなせる技ではないか、と僕は考えています。
 
 男は、感覚的に現実をとらえる直観力が欠如しているから、屁理屈でカバーしようとします。不毛な議論をしたがります。だからなのか、結局は理屈(既成概念)が邪魔をして、まともに現実を知らなかったりすることもしばしば。

 ジャーナリストやルポライターが世界の現実をみつめる職業の人間だとすれば、これは危機です。ジャーナリストが屁理屈を並べる前に、すでに女性に負けているのですから。編集会議で偉そうなことを言っていた優秀な編集長が、家に帰って奥さんに一言で打撃をくらってしまう。やはり現実はここにあると思い知らされるのです。

 
 だから、僕も人としての感覚を研ぎ澄まそう。頭の中をからっぽにして、素直に現実を感じてみよう、と思ったりしています。

 


 話しはぐっと変わりますが、きょう街できれいな女性とすれ違いました。かなりの美人です。絶対に中国人女性です。なぜなら、日本の女性とは根本的にしぐさが違います。

 かの中国の美人は1.まずその細く美しくとがった顎を一瞬上げました。2.その視線は大空にある高い位置から大きく振りかぶって、3.上から下へと、下界にいるかの男にやっとこさ向けられたのです。4.自信に満ちたきりりとした視線に、かのバカな男はやられてしまいます(誰でしょう)。

 
 ちなみに日本の女性のパターン。1.まず視線を足元の地面に向けます。2.下に向けられた視線をゆっくりと横の自動販売機(これは何でもいい)に無意識に移し、3.さらに視線は平行移動して、そしてやっとこさ前方に向けられます。4.その遠まわしで伏目がちな視線に、かのバカな男はやられてしまいます。


 中国人女性のきりりとした美しさと、日本人女性のつつましやかなきれいさを比べろと言われたら・・・
   
 









 僕はどっちも好きです。バカな男です。


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