四十雀の囀り日記

路上をゆるりと歩いたり、時に疾走したり。2004年から中国で暮らし、16年秋に13年ぶりに帰国しました。

とにかく現場へ向かおう

「現場」というこの世界の事実が、僕らに教えてくれることは多いように思います。



 想像もできないような出来事が、そこで起こっています。

 予想もしなかった素敵な人々に会うこともできます。


 結局、ひとりの人間が頭の中で想像する世界なんて、ちっぽけでちゃちなものです。本物の現実には敵わないものなんです。

 僕が抱えていたくだらない理想も、夢も、現実が見事に打ち砕いてくれます。だからこそ、人は確かな現実に足を踏みしめて、世界を考えられるようになるんだと思っています。

 

悩んでいることがあれば、とにかくその現場に向かってみよう。

 きっと何かが見えてきます。



 ちょっと前、僕がどうしたらいいか途方に暮れていたとき、「とにかく現場へ行けばいい」と諭してくれる人がありました。

 僕が現場として選んだのは、中国です。

 中国という選択に深い意味があったわけではありませんでした。


 でも、いまの僕には中国という現実が大切なものになってきています。いろんな人との出会いの中で、中国という国が僕の人生の中に深く食い込んできたのを感じるのです。



 とにかく現場へ向かおう。きっと何かが見えてきます。





そして、選んだ現場を意味のあるものにするか、ただの通過点にするかは、これからの僕自身にかかっているようにも思うのです。