四十雀の囀り日記

路上をゆるりと歩いたり、時に疾走したり。2004年から中国で暮らし、16年秋に13年ぶりに帰国しました。

フォー!と叫んで破壊しよう

 自分を100%信じきれているような自信家な大人ほど、実は小さな世界でしか生きていなくて、大きな声で子どものようなことを平気で口にして人を傷つけてしまうので、本当に「困ったちゃんだな」と思います。価値観が狭いっていうか。自分の世界が狭いっていうのか。

 自分の成功が、他人にも当てはまる成功だとは言い切れないとどうして気づかないのだろう。「私の価値観はあんたとは違う」と反論してみても、大人は「それは間違った考え方だ」と断定し、人の違いを認めようとしないのです。

 不用意に傷つけられた彼女たちの涙をみていたら、怒りすら覚えました(でも自分でしっかりと乗り越えていけると信じているので、心配はしていませんが)。
 
 

 大人としての人間の広さは、世界にはいろんな価値観があることを認めることからはじまるんだと思っています。中国と日本という国ですら、大きく違う。人なんてなおさらです(人の話を聞いたり、物事を観察したりしてものを書く仕事についている人には、なくてはならない素質のひとつだと思っています。それがなかったら失格です)。

 でも悲しいかな。小さな世界でしか生きてこなかった人には、人の生き方の違いをなかなか認めることができません。自分以外に違う価値感があることを認めてしまったら、これまでの自分を否定することにもつながりかねないから、きっとそれが怖いんです。臆病なんです(本当はその価値観の破壊が大切な課程なのにです)。だから、自分の小さな世界が「世界のすべて」だ、と思い込もうとしているんです。



 若者よ、旅に出よう。世界は多様性の宝庫です。汗と涙にまみれてでも、自分のちっぽけな価値観を破壊せよ、フォー!新たな価値や人生を認めていくことではじめて自分の世界がどんどん広がっていきます。
 



 追伸:「フォー!」は今年も日本で流行ってますか?