四十雀の囀り日記

路上をゆるりと歩いたり、時に疾走したり。2004年から中国で暮らし、16年秋に13年ぶりに帰国しました。

大変です、お見合いです!

 来週末、上海人の娘とお見合いをさせられることになってしまいました。相手の女性は27歳。大卒の広告会社勤務です。

 さあ、僕の運命やいかに?!

 
 そもそものきっかけはこうです。

 僕は毎朝出勤する時、アパートの出口のところにある売店で地元の新聞を買っています。売店は気のいいおばちゃんがやっていて、いろいろと話すうちに仲良くなっていました。出勤時、僕のかばんのチャックがしっかり閉まってなかったりすると、「ここ開いてるよ。気をつけて行ってきなさい」なんて言って閉めてくれ、送り出してくれたりします。

 2週間ほど前のある朝、いつものように新聞を買いにいくと、売店のおばちゃんは、白い小さな犬を胸に抱いた見慣れないおばちゃんと話していました(きっと無駄話)。犬好きの僕は、「可愛い犬ですね、ヨシ、ヨシ」とその犬の頭を撫でてあげました。僕は犬にしか興味がなかったのですが・・・。

 そして次の朝。売店のおばちゃんはなぜか僕に名刺を突き出して、「これ、あなたにあげる」。僕が戸惑いつつ名刺を受けとると、
 おばちゃん 「あんた、奥さん欲しいでしょ?」
 僕 「まあそうですね。でも・・・」
 お 「とにかく、再来週の週末空いてるわよね!?」
 僕 「は?! 休みっていえば休みですけど・・・」
 お 「じゃ決まりね。この名刺の娘と土曜か日曜日、ご飯でも一緒に食べて!」
 僕  !!!
 お 「きのうの朝、犬を抱いていたお母さんの娘のだよ。あなたと同じこのアパート内に住んでるのよ。しかもね、この娘はあなたと同じ広告業界で働いてるの。ぜひ会ってやって」

 要するに、中国では27歳はもう結婚適齢期も適齢期。そろそろ出遅れといった危機感を感じている娘の将来を心配する母親が、愛犬の頭をやさしく撫でてきた日本人の僕にひらめいたらしいのです。なんとか娘と見合いさせたいと。そして翌日、指令を受けた売店のおばちゃんは、僕に名刺を突き出してきたのです。

 おばちゃんの強引に引きづられる形で、一応会うことになってしまいました。今後の僕の運命やいかに!?おばちゃんが「性格も良くて頭もとても賢い娘よ」とだけ言い、外見にまったく触れていなかったのが少し気になります。


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