お見合い物語のその後
上海お見合い物語、のその後の報告をせよ!と強迫するメールがいくつか寄せられていますので、ここに報告いたします。とりあえず、お見合いがあったその日に戻ります。
久しぶりによく晴れた土曜日の昼です。青い空が気持ちよく、「きょうはいいことがきっとあるぞ。お天道様も僕ら(複数形)をこんなに歓迎してら!」と気分は高まってきました。
午後1時きっかり。ちょっと緊張ぎみの僕は、おめかしをして待ち合わせの場所となったおばちゃんの売店の前に行きました。やっぱりなんて気持ちのいい天気なんでしょう。
そこに中国人には珍しく白いスカートを履いた女性が雑誌などを見ていましたが、たぶん普通の単なるお客さんです。
僕は「このおばちゃんぽい人だったらまじにへこむな。ま、そんなことあるはずないか、アハハ、俺って本当に心配性だな」と考えながら、お見合いの相手がやって来ると思われる方向を見ながらそこで待ちました。
店の奥で電話に忙しくしていたおばちゃんがやっと僕の前に出てきました。そして嬉しそうな顔をして「この人よ」と紹介してくれたのが、かの白いスカートの女性でした。
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「ニーハオ、ニーハオ」と笑顔をつくりつつ、僕の顔はわずかに引きつっていたかもしれません。正直すぎるんです。彼女と話しながら歩いていると、近所にカレーライス専門店がもうすぐ開店するのを発見してうれしくなり、きょうの僕の収穫はこれだったんだと思い直しました。
結論から言えば、未来にどうにかなるという可能性は120%ありません。というか、どうにもなってほしくないです。上海お見合い物語は予告編のみで、打ち切りとしました。