四十雀の囀り日記

路上をゆるりと歩いたり、時に疾走したり。2004年から中国で暮らし、16年秋に13年ぶりに帰国しました。

激流の中で

上海は、急速な速度で流れている。
情報も、モノも、価値観も、人すらも流れている。
 
昆明がゆったりとした淀みだとすれば、
上海は、激流。

僕の身近にいる人がこの2、3月の2ヶ月間で6人も去っていく。
いくら激流でも、ちょっと流れが速すぎやしないか、と思う。
 
 
きっと川幅が狭すぎるのだ。だからこんなにも激流になる。
川幅を広げる工事をしないと、大切なものもみんな流してしまう。

 
流れはもうちょっと遅くてもいい。
魚たちが卵を産んで育てるとすれば、激流だろうか、淀みだろうか。


僕が魚なら、淀みに卵を産む。
僕が釣り人なら、淀みに糸を垂らす。そこにこそ大物が隠れている気がするからだ。