四十雀の囀り日記

路上をゆるりと歩いたり、時に疾走したり。2004年から中国で暮らし、16年秋に13年ぶりに帰国しました。

したたかさのバカ野郎

 したたかさのバカ野郎。

誰が好きでこんなしたたかさを身に付けたのだろう。

ヒトはしたたかだから、偉いのか。

ヒトは偉くなりたいから、したたかになるのか。


 そんなものは捨ててしまえ。所詮はヒトのクズにすぎん。


怒りは、したたかさに向けられて、

したたかな自分に返ってくる。


 
 きょうの夕食のおかずは、シーチキンの缶詰。

貧しい夕食を済ますと、やっと乾いたシャツにゆっくりとアイロンをかける。

このシャツからシワが消えたとき、明日へのしたたかさが顔を出す。

 シワだらけの人生のくせして、したたかさというシャツを着るのはこの俺だ。

 したたかさの中で俺の認識装置は機能せず、

カッコ悪さの中で俺の生は輝いてくる。


 俺に必要なのは、単なるしたたかさじゃない。

俺に必要なのは、夢に向かうしたたかさだけだ。