四十雀の囀り日記

路上をゆるりと歩いたり、時に疾走したり。2004年から中国で暮らし、16年秋に13年ぶりに帰国しました。

噴水にはしゃぐ日曜日

噴水で遊ぶ親子たち

 台風1号珍珠が過ぎたら、上海はぐっと暑くなったようです。南の暖かい空気を運んできてしまったのでしょう。日曜日の午後、用事を終えた僕は市の中心にある人民広場に立ち寄りました。気温は30度を超えています。じっとしていても汗がにじみ出て、Tシャツが肌にくっつくような不快感があります。

 涼もうと噴水がある場所まで行ってみましたが、水がまったく出ていません。どういうことだろう?水不足か?噴水の周りでは、母親に連れられた男の子がローラーブレードをしたり、ピンクのワンピースを着た3歳ぐらいの女の子が無邪気に遊んでいます。
 
 ちょうど、その女の子が噴水の水が出るべき穴を覗きこんで遊んでいるとき、何の前触れもなく、ブシューと水が噴き出してきました。お母さんが「早く戻ってきなさい」とか言って女の子を呼んでいます。はじめはびっくりしていた女の子ですが、いかにもハプニングが嬉しそう。大げさにワーと叫んで戻ってきます。

 水の穴は何百、何千あるのか。穴から空へ向けて直角に噴出した水は、地上から2メートルほどの高さまで昇ると、今度は地上へ落下しています。周辺の空気が、スーと涼しくなったのが分かりました。

 噴水の周りには、親子連れがいっぱい集まってきました。お父さんが子供の体を支えながら、手で噴水の水に触れさせています。子供は当然嬉しそうですが、お父さんたやお母さんたちも満面の笑顔でした。本当に心から楽しそうな笑顔です。子供と一緒にいると、大人って無邪気になるんでしょうか。そんな親子の姿をみていたら、僕はうれしくなってしまいました。

 
 以前にも書きましたが、雲南ブランド「阿詩馬」を創造するプロジェクトを着々と進めています。土曜日と日曜日は、仲間とともに苗族の刺繍を専門としているお店の店長と商談してきました。手作りの刺繍を入れたオリジナルのジーンズとジーパン数点が6月上旬までに出来上がります。はじめはネット上などで試験的に日本に売ってみる予定。さて反応はいかに?