硝子
今朝、手が滑りコーヒーメーカーの容器を床に落とした。
しまったと思ったが遅く、スローモーションで落ちていく硝子の容器を眺めた。
パリンという美しい音を出しながら容器の硝子が割れ、さまざまな形に分断された破片が床に散らばった。
散らばった範囲は直径40センチぐらいか。
手でゆっくりと硝子を拾った。数ミリの小さな破片も拾った。手がちくりとした。
物を壊してしまったという後悔よりも、物が壊れることの新鮮さに触れる。
「また買ってこよう。まったく同じものはないけれど」
3カ月ぶりの日記。書きたいことはたくさんあるが、どれから手をつけたらいいものか。
そう、新しいことといえば、南アフリカのヨハネスブルク行きのチケットを予約したばかり。
日程は、来年の2月、旧正月(中国の「春節」)の時。久しぶりの一人旅となる。