四十雀の囀り日記

路上をゆるりと歩いたり、時に疾走したり。2004年から中国で暮らし、16年秋に13年ぶりに帰国しました。

硝子

 今朝、手が滑りコーヒーメーカーの容器を床に落とした。
 
 しまったと思ったが遅く、スローモーションで落ちていく硝子の容器を眺めた。
 パリンという美しい音を出しながら容器の硝子が割れ、さまざまな形に分断された破片が床に散らばった。
  
 散らばった範囲は直径40センチぐらいか。

 手でゆっくりと硝子を拾った。数ミリの小さな破片も拾った。手がちくりとした。

 
  物を壊してしまったという後悔よりも、物が壊れることの新鮮さに触れる。

  「また買ってこよう。まったく同じものはないけれど」
 




 3カ月ぶりの日記。書きたいことはたくさんあるが、どれから手をつけたらいいものか。


 そう、新しいことといえば、南アフリカヨハネスブルク行きのチケットを予約したばかり。
  日程は、来年の2月、旧正月(中国の「春節」)の時。久しぶりの一人旅となる。